ややこしいILLのはなし.
日々のILL業務は,NACSIS-ILLというシステムによって
効率的に行われています.
流れをシンプルに説明すると
1.依頼館がILLレコード(データ)を作成
2.受付館がデータを受け取る
(2.5 謝絶すると次の候補館,または依頼館にデータがいく)
3.準備が出来次第,受付館はデータを追加(貸借本,文献複写の発送)
4.依頼館にデータが戻る(貸借本,文献複写の到着)
このような感じ.
しかし,実際はこんなシンプルにはいきませんね.
「NACSIS-ILL複写/貸借業務 状態遷移図」という
下敷きのようなシートをILL担当者なら一度は見たことがあると思います.
(※画像検索で出てくるのでご覧ください)
ものすごく…複雑です…
便利なんですけどね.たまに,ややこしい話になってしまうのです.
今日は,その「ややこしい話」を少しご紹介いたします.
上記の説明で言うと,4番まで終わった状態.
普通ならばここでデータのやり取りは終了です.
しかし,受付館が送付した複写文献に不備があり,
依頼館は「照会」という機能を使ってその旨を伝えました.
この操作で,データは受付館へと渡ります.
データを受け取った受付館は,その返信をするため,
ここでも「照会」の機能を使おうとしました.
しかし,間違えて「謝絶」してしまったんですね.
そのため,上記で言うと2.5
次の候補館へとデータが渡ってしまいました.
あらららら????
このように,データを受け取ったり返したり.
便利なんですけど,少しややこしくなっちゃうときがたまにキズ…
ちなみに,上記の件はNIIに対処していただきました.
いつもお世話になっております…お手数おかけいたしました.