ちゃんとねなくちゃ

とねなです。はてなダイアリー「わたしはらいぶらりあん!」から、はてなブログに移行してきました。移行に伴い、ブログ名も変更しました。ついったーでエゴサすると必ずヒットしてくるやつです。

ビブリオバトル地区決戦主催団体を経験して

ビブリオバトル首都決戦の予選会・地区決戦を主催し,
先日無事に終えることができました.

ご協力いただいた皆さま,本当にありがとうございました.
まだ首都決戦が残っておりますが,私のお仕事は一段落,ということでこれまでの経緯や感じたこと等をまとめておこうと思います.

ビブリオバトルと私

 名前と大体の内容は知っていました.しかし,実際に参加したことはなく,昨年,在学していた大学の学園祭で行われたビブリオバトルUstreamを見たことがある程度の知識でした…

開催のきっかけ

 県内では,ビブリオバトル首都決戦の予選会・地区決戦が未開催でした.ということで,ビブリオバトル普及委員の方からお誘いを受けたのが今年の6月.それから職場の上司に相談,図書館の学生モニター会議で紹介する等,活動を始めました.

悩みごと/主催団体について

 もし,図書館主催とした場合,継続性も考えるとそれが図書館の業務として増えることになる.学生モニター主催となっても,その担当の係が何も関与しないという訳にはいかない.このような意見もあったため,私が代表となって主催団体を立ち上げることにしました.
(しかし,結果的に図書館には多くのご協力をいただきました…)

悩みごと/予選会だけ?地区決戦も?

 ビブリオバトルの開催経験者はおろか,参加したこともない者ばかりだったので,初開催だし…まずは予選会だけやってみる?という話になりました.しかし,やるからには最後までやりたい!首都決戦に学生を送り込みたい!との思いが大きく,初開催ながら予選会から地区決戦まで開催することに.そして,ビブリオバトル普及委員会に入会したのが7月の終わり.その後すぐに地区決戦主催団体へエントリーし,採択されたのが8月の始めです.

広報手段

 考えつくありとあらゆる手段を使って広報活動を行いました.
参加者募集の前に「ビブリオバトルとは何か」から説明しなくてはいけないのは大変でしたね…
 感じたことは,やはり「公式」の力はすごいということ.そして,その力を利用しない手はないということ.今回の場合は「大学附属図書館」という公式の力です.無名の団体名称では参加者募集の広報もうまくいかなかったのではないかと.
 具体例を挙げると,大学の事務局へ各学部の掲示板へポスターの掲示をお願いに行ったときのこと.「附属図書館の者ですが…」この一言で,この無名の団体はある意味「信頼できる」団体であると判断された気はします.怪しい団体のポスターを掲示することはできない,という大学側の考えも分かりますので…

 さて,以下が広報手段として利用したツールです.

オンラインのものからオフライン,「公式」ではないと利用できなかったもの等々.順にまとめておきます.

TwitterFacebookページ>
 ソーシャルメディアでの広報は経験があり,また自分自身普段から利用しているものだったので,各ソーシャルメディアの特性を活かした広報ができたと思います.

 私の個人的な感覚なのですが,Twitterはリアルタイム性と拡散性を考えた広報に効果的だと思います.それを考慮し,Twitterでは予選会・地区決戦中の実況を主に行いました.また,関係者(県内の大学生など)をフォローしたり,多くの人にRTされることで拡散を狙いました.

 しかし,Twitterの情報は流れるもの.そのため,情報を留まらせる広報をFacebookページで行いました.Facebookページは,公式Webサイトの代わりにもなります.「詳しくはFacebookページを!」と言うためにも開催情報や募集内容を詳細に書くようにしました.
Twitterに比べて,投稿できる文字数が多いことも利点ですね.

 TwitterFacebookも,不定期ながらこまめに更新するように心がけました.
ポスターが完成したらその画像ファイルと共に更新する.
前日には会場設営後の写真を載せる…
小さな変化でも更新するようにし,ただ「参加者募集中!」をアピールするだけのアカウントにすることは避けました.
「情報を発信し,興味を持ってもらう」
ビブリオバトルとは何か,から広報しなくてはいけない地区だったからこそ「募集中!」以外の情報発信は重要だと考えました.

Ustream
 Ustreamでの配信は未経験で,予選会も地区決戦も満足のいく配信を行うことはできなかったと感じます.音声面に関しては何も出来なかったので,勉強不足でした.動画配信に関して詳しい人をスタッフにし,Ustream配信を全て任せるようにすれば私の負担も減り,他のことにもっと目を向けることができたかな…と思います.

<図書館内掲示物,ポスター>
 会場であり,勤務先でもある大学図書館の館内に掲示物を貼らせていただきました.自分も「図書館の中の人」ではあるのですが,図書館主催ではない以上,企画書や利用申請書など必要な手続きはしっかり行いました.
 とりあえず,まずは「ビブリオバトルとは何か」を周知させる必要があったため,絵の得意な職員さんに四コマ漫画を描いていただき掲示しました.立ち止まって見てくれている学生さんも多く,分かりやすい四コマ漫画にしたのは良かったなと思います.

 予選会の日程が決まり次第,すぐにポスター制作に取り掛かりました.恥ずかしながらイラレとかGIMPとか使えないので,ワープロソフト(Word)です…
 掲示場所は図書館内,学内にある生協,各学部の掲示板,そして後述する県内の大学図書館協議会メーリスでご協力くださった大学図書館です.それから,お昼休みにチラシ配りもしました.

<ラジオサークル番組>
 学生モニターの学生さんが大学のラジオサークルに所属しており,是非ビブリオバトルの紹介をしたいというご連絡をいただきまして,喜んでお願いいたしました.番組内では,ビブリオバトルとは何か説明したあとに実際にビブリオバトルを行うなど,とても分かりやすく紹介していただきました.

<県内大学図書館協会メーリス>
 これは本当に「公式の力」をお借りしたものです.
県内にある大学が参加しているメーリングリストに,ビブリオバトルの開催の告知を流していただきました.実際,県内では,読書会が盛んな大学や学生協働を積極的に行っている大学もあり,前向きなお返事をいただけたところもありました.ポスター掲示など,ご協力してくださった大学はありましたが,夏休み期間であり学生を集めることが難しく,他大学での予選会開催は実現しませんでした.

初開催を終えて

 終わってみて初めて,大変だったなあ…と思いました.やってるときはそんなこと感じる暇もなかったのかな.
 しかし,学生さんを始め参加してくださった方々から「おもしろかった!」という言葉を聞き,頑張って良かったなと思いました.
 学生さんがどんなことに興味を持ち,どんな本を読んでいるのか,そして学生さんとの距離が近くなったことで,図書館に対してどのように思っているのか知ることもできました.

「人を通じて本を知る.本を通じて人を知る.」
ビブリオバトル開催を通して,大学図書館という場が,人や本との素敵な出会いの場になるといい.
なぁんて,かっこいいこと言って締めましょうか(*´ω`*)